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暮らしのお便り9月号
掲載日:2022年09月01日
旧暦のある暮らし 令和四年 寅年 長月
九月になりました。厳しい暑さの中にも朝夕の風に、なんとなく秋の気配が感じられるようになりました。
通りすがりにススキを発見したり、早咲きの秋桜を見つけた時など、やっと暑い夏が終わったんだと、しみじみ思います。
九月には、お彼岸やお月見などの行事がありますね。
悩みの多い時代ではありますが、おはぎやお団子を作ってみたり、十五夜のお月様を、のんびり眺めてみたりと九月にしか味わえないことを楽しむゆとりを持ちながら暮らしていきたいものです。
そして、お天気のいい日には家中を拭き上げて夏の埃とさよならをする。
さっぱりした部屋の中に、澄んだ風を通したら、さぞ気持ちが良いだろうなぁ…
なんて そんな寅年、長月の候。
~イエノコトは日本の暮らしと文化を次世代に繋ぎます~
宮本の至福の読書タイム
今月の一冊 『銀の匙』中 勘助
初めて読んだのは、二〇一三年の角川文庫の夏の文庫本フェアで、爽やかなブルーの限定カバーに惹かれて購入した時でした。 豊かな自然の中で、四季を楽しんで暮らしているのが目に浮かぶような丁寧な描写が、きれいな言葉で綴られています。
そんな言葉を目で追っていると、思わず声に出して読みたくなるほど素敵な日本語のリズムを感じます。
主人公の少年は病弱なために、伯母さんに過保護すぎると思えるくらい溺愛されて育ちます。
でも、幼少時代に、たっぷりと愛情を注がれたことも、彼の素晴らしい感受性を育み、独自の美意識を形成する一因になったのではないかと思います。
そして何より、伯母さんとの再会のシーンの切なさに胸を打たれます。時折、美しい言葉を味わいたくて何度も読みたくなる一冊です。
ただいま!と帰ってきたら…玄関で靴をそろえている?
学校や塾からの帰り道で、家が見えてくると「ああ、うちだ。」とほっとするよね。早くうちでおやつを食べたい、お母さんは何しているかな。そんなことを考えて、心が矢印みたいになって、勢いよく玄関から飛んで入りたくなっちゃうね。
さて、そこであなたの靴はどうなっているだろう。心の矢印のまま、つま先が家の中を向いて脱ぎ捨てられていないかな。
靴はそろえる
玄関では靴はそろえておくものだ。玄関は家の顔。外から来た人が脱ぎ散らかした靴を見たら、「だらしない家だな」と思うはず。それにあなたが次に靴を履く時、つま先が向こうにある方が、履きやすい。
脱ぐ時に、カカトをもってクルッと向こう向きにそろえておこう。友だちの家でそうしたら、おばさんのあなたへのポイントアップだ。
うちだけのないしょルール
ないしょだけど、家の玄関だったら、靴を後ろ向きに脱いで家に入ってもよし。これはズルじゃなくて「臨機応変」と言うんだ。 脱いだその場でカカトをクルリ
(辰巳渚『自立のすすめマイルール』)
イエノコトの軒先の北原商店。最近品物が増えました~。掘り出し物があるかも!?ご自由にお持ち帰りいただけますので、お気軽に覗きに来てくださいね。
未来の自分に向けて手紙を書こう♪
『紙に書く』という行為は『神様に宣言する』ということです。
なんだかちょっと大げさな気がするかもしれませんが、神社で絵馬に願掛けするという行為も『紙に書く』という行為も、実はまったく同じこと。神様にお願い事を丸投げするのではなく、神様に自分の覚悟を宣言することです。
だからこそ、未来の自分に向けて、最大級に最高な自分自身の状態をイメージして、どんなところで、どんな体験をして、どんなにワクワクしているのかを、具体的にお知らせしてあげて下さい。
手紙を書くときのコツはいい気分でいること。そして、出来る出来ないは考えないこと。ワクワクした気持ちで、最大級に楽しい未来予想の手紙をしたためましょう。『紙に書く』ことで確実にエネルギーが定着しますよ♪(黒田☆)