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暮らしのお便り 4月号
掲載日:2023年04月01日
旧暦のある暮らし 令和五年 卯年 卯月
遠い昔、4月の入学式が桜の満開時期だったように思います。
紋付の羽織を着た母と一緒に小学校や中学校の門をくぐった記憶がよみがえります。帰りは母の持ってきた大きな風呂敷に教科書をたくさん包んで帰りました。懐かしい思い出のひとこまです。
そして我が家のこの季節のお祝いには母の手作りの海苔巻きがありました。
海苔巻きの端っこを怒られながらつまみ食いするのが楽しみのひとつでした。
3月にいろいろなところで、いろいろなさよならがあり、4月にはそれぞれの新たな旅立ちが始まる季節でもあります。
変わらない習わしの中で、変わっていくそれぞれの生活。
なじんだり、なじまなかったりとあるけれど、 「私は私これでいいのだ」 を見つけながら、日々の暮らしを楽しんでいけたらなんて思う、 桜咲く春、卯月の候。
~イエノコトは日本の暮らしと文化を次世代に繋ぎます~
宮本の至福の読書タイム
今月の一冊 「デイ・トリッパー」梶尾 真治 著
この著者の作品を読むのは久しぶりでした。お得意のタイムトラベルものだから、どんな風にタイムパラドックスの矛盾に挑むのか、ワクワクしながら読み始めたんです。
ところが読み進めていくと、いつの間にかそんな矛盾を追うことすら忘れてしまうくらいに、ひたすら夫のことを想う香奈子の姿に心打たれます。
面白いかどうかは読む人を選んでしまいそうだし、どちらかと言えば男性よりも女性の方が共感できる内容かもしれません。
私はこの物語を通して、今この瞬間を後悔のないように生きることの大切さに気づかされました。
人は得てして今の状態が永遠に続くかのように毎日を過ごしてしまいがちですが、平凡な暮らしの中にこそ、小さな幸せがたくさん隠れていて、それを見つけられるかどうかで、それからの日々も違って見えてくるのではないでしょうか。
本を読むことは孤独と向き合うことです。
でも、そこには自分の人生だけでは経験できない多様な疑似体験が待っているのです。
あなたも何か体験してみませんか?
エイプリルフール うそは×だけど物は言いよう
四月一日はエイプリルフール。上手にうそをついて、まわりを楽しくさせた人はすてきだね。
この日は別として、普段の「うそ」について、あなたはどう思っているだろうか。
「うそはいけない」。
そう思っている人が多いと思う。
うそは結局、自分も相手も傷つけるからね。私もそう思う。
ところで、こんな言葉を知っているかな。
「うそも方便」「物は言いよう」 例えば、お母さんの作った夜ごはんの味つけが変だ。
失敗したらしい。
そう思った時、「これ、まずい」と言うのは、正直かもしれない。
ただ、きっとお母さんは悲しくなっちゃうよね。
そういう時は「いつもの方がおいしいな」とか「給食をいっぱい食べちゃって、あんまり食べたくないの」とか、違う言い方をしてみよう。
本当じゃない気持ちがちょっと入っていても、いいんだ。
小さなうそが許される時
小さなうそは、場合によっては許されるし、必要なこともある。
それは、どういう時だと思う?
興味がある人は、辞書で「方便」という言葉を引いてみよう。
そして、お父さんやお母さんと一緒に考えてみよう。
イルタ・スキャンダル
熾烈な受験戦争の国、韓国。スター数学講師の主人公チヨル(チョン・ギョンホ)と、元ハンドボール国家代表で受験生の親、惣菜店の社長、ヘンソン(チョン・ドヨン)との大人の恋物語。 韓国ドラマらしい、 え!ここでこの人殺され るん!?という、サスペンス もありの、ドタ バタドラマ。
「おかげさま」の極意
日本人独特の感性が生み出した「おかげさま」という言葉。
「おかげさま」にはスゴいパワーが秘められています。
「おかげさま」は「御陰様」。
陰がなければ光を知る事はできません。
「陰」があるから「陽(光)」を認識する事ができるのです。
たとえ腹が立つ人がいたとしても、不快な出来事に出くわしたとしても、その「陰」となる人や出来事があったからこそ、次の「光」の道へと繋がるのです。
過去の「陰」の経験を糧に、前向きに「光」の未来へ向かおうとするなら、大切なのは「今」この瞬間です。
「不快」な気持ちを感じている自分を一旦受け止めて、自分は本当は何を「不快」と感じているのか、まずはしっかりと自分自身と向き合いましょう。
「不快感」の原因が判れば、それが「御陰様」!あとは「光」の方向へと気持ちを切り替えるだけ。
「陰」にも感謝「光」にも感謝。
「陰も光も良しとする」それが「おかげさま」の極意です。(黒田☆)
四コマ