暮らしのお便り 8月号

掲載日:2023年08月01日

旧暦のある暮らし 令和五年 卯年 葉月

葉月8月を迎えました。

今年は母の七回忌で故郷に親族が 集まります。

人は、誰か思い出してくれる人がいるうちは、生きていると言われています。

親しい人たちが集まって故人を思い出しながらにぎやかに過ごす事は大切な事なんだと、あらためて感じています。

両親がなくなってずいぶん時間が経ちました。

娘の役割も、思い出してあげる事だけになりましたが、まだまだ故郷に集まる事が出来る事に心から感謝しています。

いずれは誰も住むことのない想い出の地を、姉妹3人で「実家じまい」していく事になります。

心残りではありますがそんな役割を いただいた世代なんだと・・・。

今年は、故郷の庭先で線香花火を楽しみたい。

そんな卯年葉月の候。

一級家事セラピスト 淀川洋子

~イエノコトは日本の暮らしと文化を次世代に繋ぎます~

 

手をかけるコトには意味がある

暑い日が続きますが、何か体のケアをしていますか?

仕込んだ麦みそが食べ頃になり、味噌汁もいいけれど、食欲のない夏はさっぱり食べられる冷や汁が栄養満点でいいですね。

味噌など和食に欠かせない発酵食品のおおもとは、世界中で日本にしかないニホンコウジカビという土壌菌です。

食材を美味しくしてくれるだけでなく、健康や美容に嬉しい効果があり、生きて発酵しているので気持ちを込めて作ると味が変わるといいます。

手をかけたものは生命力に溢れていますが、食事中に腹を立てて、何だかイライラしながら食べてしまうと、その感情も一緒に食べてしまうんだそうです。

丁寧に作られたものであっても栄養を受け取れないなんてもったいない。

感謝の気持ちで楽しくいただきたいですね。

淀川さんが、出張講座の同行スタッフ皆に作ってくれるお弁当は、ごはんを詰めるのではなく、握ったおにぎりが入っています。

サンドイッチも、キュウリのスライスには塩をして水分を拭きとってあります。

このひと手間がイエノコトを支えているのだと思っています。(山口)

 

おばあちゃんの家に行った 「お客さま」になってない?

夏休みも、半分過ぎた。お盆休みが近づいているし、お父さんも夏休みになるかな。

家族で、おばあちゃんの家やいとこの家に遊びに行く計画がある人も、多いと思う。

久しぶりに親戚と会って、みんなでごはんを食べたり、夜に集まっておしゃべりしたりするのは、楽しみだね。

ところで、思い出してほしいんだ。

いつも親戚の家に行った時、あなたはおばあちゃんやおばさんの手伝いをしているだろうか。

「お客さま」になっちゃっていないかな。

ごはんやお茶を出してもらったり、布団を敷いてもらったり、お世話されてばかりじゃないか?

子どもだから何もしなくてもいいわけじゃない。

ホテルに泊まるのとは、わけが違う。あなたも手伝いをしなければ。

今回、親戚の家に行ったら、自分から「お皿は私が洗います」「お布団はどこにしまえばいいですか」と声をかけてみよう。

 

お母さんも助けてあげよう

 

お父さんの育った家に遊びに行くことも、あるよね。そんな時、お母さんは「お嫁さん」という立場になる。

みんながのんびりしている時に、お母さんだけがせっせと働いていたら、「私も手伝う」って助けてあげようね。

(辰巳渚『自立のすすめマイルール』)

『家事のやり方は、その家その家で違います。その違いを知ることも面白いよね。やったことがない家の仕事をたくさん体験してみよう!』(山本)

 

良くも、悪くも、だって母親

夫が悲惨な謎の死をとげ、残された子どもと養豚場を必死に守る母親チン・ヨンスン(ラ・ミラン)と、厳しく育てられ、一見冷徹な検事になった息子チェ・ガンホ(イ・ドヒョン)。

突然の事故により、7歳の精神状態になってしまった息子と、親子関係を修復しながら父親の死の 黒幕を追い込んでいく壮絶 復讐劇&親子愛の物語。

7歳を演じるイ・ドヒョン の演技が素晴らしい作品。

 

心をクリアに

心には、周りの世界と繋がったパイプがたくさん付いている。

心が怒りや不安や不満でいっぱいになると、怒りや不安や不満が外に溢れ出て、周りの世界を怒りや不安や不満でいっぱいにしてしまう。

すると、結果的に好ましくない不愉快な現実を体験することになる。

反対に心の中を愛や感謝やワクワクでいっぱいにすれば、愛や感謝やワクワクの体験が待っている。

怒りや不安や不満な出来事に遭遇してしまったときこそ大きな気付きのチャンス!

心の中の怒りや不安や不満に気付いたら、そんな自分を客観的に見て「怖かったね、良く頑張ったね」と、自分に優しい声をかけて欲しい。

誰かに怒りや不満をぶつける前に、何よりもまず自分自身に愛と感謝を!

心の中が穏やかになれば、心のパイプから溢れ出た穏やかさが、周りの世界を少しずつ変えていく。

自分の世界の源泉は自分の心。

自分の心をお掃除できるのは自分だけ。

心がクリアになったとき、目の前にはどんな景色が広がっているだろう?自分を癒やし、心の中から怒りや不安や不満が消え去ったとき、その世界はきっと見えてくる。(黒田☆)