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暮らしのお便り3月号
掲載日:2022年03月01日
旧暦のある暮らし 令和四年 寅年 弥生
三月は春の最後の月だそうです。旧暦と現代とは少しだけずれているのですが、弥生には、いよいよ草木が生い茂るという意味があるそうです。
三月の別名は、他にもたくさんあるようで、趣きがあるなぁと感じます。桃の節句から始まり、卒業式、春のお彼岸、お花見などと、行事も目白押しですが、三月は「去る」と言われるように、すぐに過ぎ去ることでしょう。
日本の「暮らし」を、こうしたたくさんの言葉で表して、楽しみながら過ごすという、昔からの習わしを思うと、過ごしている毎日は決して良い事ばかりではないけれど、元気をいただくように思います。山菜も土筆、蕗の薹やタラの芽、竹の子、わらび、ぜんまいなど、旬の食材にも心躍る季節になりました。冷たさの残る春の風を感じながら過ごしたい。
そんな春は三月、弥生の候。
一級家事セラピスト 淀川 洋子
~イエノコトは日本の暮らしと文化を次世代に繋ぎます~
短編エッセイ 春に思うこと
まだ寒い日も多いですが、季節は確実に春へと移っています。春がきたと思うだけで何だか気分もウキウキして何か新しいことにチャレンジしてみようかな?って気持ちになってきます。
春が持つパワーは、凄いです。
学生の頃は学年が変わることが節目になって、気持ちの切り替えもスムーズにいきやすかったけれど、大人になると、自分から意識して動かないと、とりたてて大きな変化に出合うことも、新しい体験をすることも、さほどなくなってきたような気がします。
だからこそ、春から新チャレンジ!私は、絵を描きたいと思っていたので散歩や散策の時に出合った景色や草花を、自由気ままにスケッチしてみようかなと思っています。 (文:宮本)
四コマ漫画:主婦の夢
自立のすすめマイルール:春休み、新しい学年に備えよう!
春休みは、始まったと思ったらすぐ終わる。
この短い休みの間に次の学年のための準備をしよう。
①使い終わった教科書やノートを片づけよう。また見るかもしれない教科書は、別の場所に「前の教科書置き」を作って移動。 もういらないノートなどは、きちんとひもでくくって資源ごみの収集に出す。
②プリント類を整理しよう。壁のボードや机の引き出しに古いプリントが残っていないかな。取っておいたテスト類も、まとめて処分。
③体操服や上履きのサイズをチェックしよう。
④本棚を整理しよう。前の学年向けの雑誌などは、まとめて資源ごみに。借りたままの図書館の本が出てきたら、忘れずに返そう。
⑤思い出の物は大切にしまっておこう。よくできた工作や遠足の写真、手紙、成績表など、思い出の物は机や本棚に置きっぱなしにしない。専用の箱や引き出しに移動するといいよ。
(著 辰巳渚「自立のすすめ マイルール」より)
今月の推し
今月からしばらく、イエノコトスタッフの猫自慢。トップバッターは、山口さんちの姫菜子ちゃん(4歳)。時々過酷な世の中をみてきたかのような目をします。多分そんな経験はありません。野良猫時代は父母に守られ、我が家に来てからは食べ放題昼寝付き。王道な可愛さは持ち合わせていませんが、クセになる可愛さで我が家を虜にしている、少年のような女の子です。
洋子ばぁばの知恵袋:春のお彼岸
三月は春のお彼岸です。お彼岸は仏教の行事で「彼岸」は仏さまの世界を指しています。
今年の春分の日は、三月二十一日ですが、春のお彼岸は「春分の日」を中日として、その前後の三日間、計七日間とされています。「春分の日」は、「自然をたたえ生物を慈しむ」日です。ひとりで生まれてきたわけではない私たちにとって、祖先を敬い、亡くなった人を偲ぶのと同じように、自然や生物もまた共に生き、生かされている存在です。こうした行事を通して、ご祖先を思い出す機会をいただいているのですね。
人は思い出してくれる人がいるうちは生きているといわれています。お墓や仏壇に、ぼた餅をお供えしながら、自然や生物にも感謝してみませんか。