子供に片付けのしつけをする秘訣~何歳から習慣化すればいい?

掲載日:2018年08月17日

子供の成長はママとパパの楽しみでもありますが、可愛がるだけではなくしつけも子供の将来のために大切です。

「でも何歳からしつけを行えば良いの?」「何歳からなら言い聞かせて理解できるのか分からない」と悩みも多いですよね。

そこで子供に片付けのしつけをするときのコツや、何歳から始めればいいのか子育てのお悩みについて解説します。

コツを知って、子供が上手に片付けができるように親が手助けしてあげましょう。

子供の片づけのしつけは1歳から

子供が遊んだ玩具を片づけられるようになるのは、大体1歳くらいだと言われています。

個人差もありますが、「玩具を箱の中に入れる」といった行動を取ることができます。

とはいえ、「次に使いやすいように機能的に物を収納する」という意味での片づけができるようになるのは、はっきりと自分の意思を表明できるようになる2歳以降です。

さらに目的別にじぶんの意思で分類しながらの片付けを行えるようになるのは4歳以降です。

しかし4歳になったら突然片付けができるというわけではありません。

1歳の頃からコツコツと習慣づけていくことが重要です。

「遊んだり使った道具は片付けるもの」という感覚が子供に芽生えれば、あとは年齢が上がるに従い自分で考えて片付けを行えるようになります。

子供の片づけを習慣づけるコツは環境作りにあり

子供に片付けを習慣づけるために重要になるのが「片付けるための収納場所」や「分かりやすく手に取りやすい収納ケース」などの環境作りです。

たとえば書類整理をするとき、大人であれば「公共料金の支払い関係、請求書、社内連絡に関する物」というように用途ごとに書類を分類することは簡単です。

しかし子供にとっては、目的別に細かく分類することは苦手です。

それに収納する場所が分かっていなければ、どのようにして片付ければいいのかが分からず結果として片付けができない子になります。

分かりやすくなければ習慣化させることもできません。

つまり「おもちゃを入れる箱」を子供が手に取りやすい定位置において、「お気に入りのおもちゃで遊んだ後はおもちゃのおうちに帰してあげよう」「脱いだ服はお洋服のおうちに帰してあげよう」というように、あるべき場所に戻すという習慣をつけさせるのです。

習慣が身につくようになったら、「よく遊ぶ玩具とたまにしか遊ばないおもちゃはそれぞれ別の箱に入れよう」というように、目的別の分類方法について教えていきます。

すると年齢があがるにつれ、自分で考えて目的別に道具を片付けることができるようになるのです。

また片付けやすい環境とは、おもちゃを片付ける箱は手の届く高さに置く、奥ではなく手前に箱を収納できるスペースを作るなどです。

また小さな子供は、本棚にたてて絵本を収納することが難しいです。

ですので年齢が低いうちは箱に重ねるようにして絵本を収納しておくなど、子供の年齢や発達に応じた片付け方法が必要になります。

褒めると子供の片づけは上手くいきやすい

子供に「早く片づけなさい」「片づけない悪い子は嫌い」と叱ったところで、大した効果は期待できません。

お母さんの怒った顔に怯えて一時的に片づけることはあるものの、あくまで「お母さんが怒るから怒られないようにする」のであり、片づけようという気持ちや片づけの習慣は身についていないからです。

できる限り、きちんと片づけできたときに「凄くキレイになって気持ち良いね」「片付いているから必要なものをすぐに取り出せるね」と褒めたり片づけのメリットを子供が理解できるように声をかけると効果があります。

さらに「お片付けしてくれるとうれしいなあ」というように、親の事情を話してもいいでしょう。

「あなたのためなんだから」と親にガミガミ怒られながらしぶしぶ片付けるよりは、「片付けてくれてありがとう!」と喜ばれた方が、子供もやる気が出ます。

子供はママやパパに喜んでもらえると自分も嬉しくなります。

また子供が片付けを嫌がる背景には、「片付け=楽しい遊びの時間の終わり」を意味しているという事情もあります。

せっかくの楽しい時間が中断されるわけですから、子供だって片付けにはなかなか乗り気にはなれませんよね。

そこで片付けの時間も楽しくなるような工夫が必要です。

親も一緒に片付けに参加して、「ママとどっちが先におもちゃを箱に片付けられるかな」とゲーム感覚を取り入れるのも効果的です。

また時計の見方を教えると共に「ご飯を食べる時間の前には片付けておこうね」とあらかじめ声をかけておくと、子供も片付けなくてはいけないことに納得して遊びを終えることができます。

まずは親がしっかり片づけをできるようになることが大切

子供はいきなり片づけができるようにはなりません。

環境作りや褒めるような声かけなど、親の関わりがあってはじめて片づけが身につくのです。

そのためにも「なぜ片づけをするのか」という動機付けを親がしてあげることが大切です。

さらに「このように片づけを行うと効率的」「片づけとはこんなレベルで行うもの」というお手本を親が示さなくては、子供も明確なビジュアルが掴めずに上手くいきません。

普段から親がしっかり部屋の中を片づけておくこと、そして子供と一緒に片づけてお手本やノウハウを実践的に教えることが大切です。

まとめ

子供が自分から片付けをできるようにしつけを行う秘訣は「環境作り」と「親の声かけ」です。

自分で考えて片付けを行えるようになるのは4歳からですが、1~2歳の頃からこつこつと片付けの習慣をつけておくことも重要です。

大人のように片付けることは子供にはできませんので、きちんと片付けられないことを叱ってもあまり効果はありません。

褒めたり片付けの重要性を本人が理解できるように親がうまく導いていきましょう。