夏の心のコト、片付けのコト、体のコト

掲載日:2022年08月01日

 

夏はしないとあきらむる

夏は暑くて体が言うことを聞かなかったり、夏休みで家族と過ごす時間がいつもより増えて、イライラすることが多い気がします。家事や生活が自分が思ったようにうまく回らないとき、心がついていかないときは、 思い切って「やらないとあきらめること」って、とても大切だなと思います。

「諦」という言葉は、ギブアップなど、マイナスな意味で使われることが多いですが、実は「真理」を意味し、「明らかに観ること、現実をありのままに観察すること」が本来の意味。

「あそこもやってない」「ここもやってない」「何もやってない」「ない、ない」と、自分にダメ出しするばっかりではなく、体が動かないときはできないのだから、思い切って今は「しない」ことを決めてしまう。そして、できる範囲でやれることをする。イライラする時は、自分が無理をしているサイン。そんなときは、「○○をしない」と、あきらめてみてもいいのではないでしょうか。

夏こそちょこっと片付け

夏はできる範囲で家事をすることがポイント。そこでおすすめなのが、ちょこっと片付け。目についたところを、「今日はこの引き出しだけ片づけてみよう」というくらいの、座ってチャチャっとできる、体を大きく動かさなくてもいい片付けを行うことがおすすめ。

【やり方】

①とにかく一度全部出す

②きれいに拭く(引き出しなら、引き出しを。財布なら、財布を)

③いる、いらない、悩む に分ける

④悩むものは、好きか、嫌いかで、嫌いなら、捨てる。あまり使わないけど捨てられないものは無理に捨てるのではなく、動線から外して、別の場所などに収納場所を変えて「分ける」

⑤収納する(量は7割くらい。詰めすぎない。量を抑えれば、好きな収納法で)

 

この片づけ方は、小さい片付けでも大きい片付けでも実はやり方は同じ。やってみると少しの片付けでも、とてもすっきりします。  そして大切なのは、片付けが終わったら、「ここしかできなかった」と思うのではなく、「ここを片付けられた!」と、自分を思いっきりほめてあげてくださいね!

 

生姜

夏は冷たいものをとりがちで、胃腸が不調になることが多いですよね。

夏の疲労を秋以降に残さないためにもおすすめなのが生姜です。

昔から中国では、「夏に生姜、冬に大根を食べていれば医者いらず」といわれてきました。冷たい飲み物を摂りがちな夏こそ、あたたかい生姜湯などを飲んで、胃腸を温めましょう。

ただし、次の特徴がある人は控えましょう。

【控えたほうがいい人】夜や疲労時に手足がほてる、夕方に顔が赤くなる、のどが渇きやすい、皮膚が乾燥しやすい、寝汗が出る、体温は高くないが熱っぽい、大便が固い、月経周期が短い

【とったほうがいい人】手足が冷たい、お腹が弱い、下痢気味

生姜湯を飲むときは夜は控えて、朝や昼に摂るようにしましょう。

生姜すりおろし小さじ1、はちみつ大さじ1、レモン汁や柑橘の汁小さじ1をマグカップに入れ、片栗粉小さじ1、シナモン少々を加えよく溶かし、お湯を注ぐ。(片栗粉は入れても入れなくてもお好みで) また、梅シロップがある方は生姜をひとかけすりおろして、かぼす汁を加えお湯で割るのもとてもおいしいですよ。

 

続いて、夏バテに効くツボを紹介します。

夏バテによって全身がだるくて元気が出ないときは、土踏よりやや上の、指を曲げたときにできるくぼみの中にある、「湧泉」というツボを、親指や太いペンなどで痛くなるまで押し続けましょう。

体のタイプによって効くツボや食べ物も変わってくるので、夏こそ鍼灸院や漢方薬局に行くのがおすすめですよ。