相続トラブルでよくある事3選

掲載日:2017年11月18日

テレビドラマのサスペンスやドキュメンタリーの特集などでよく話題にもなる相続トラブルですが・・・実際の所はどのようなトラブルが多いのでしょうか?

相続のトラブルで一番多いのは

遺産相続の中で一番多いといわれている相続トラブルは、不動産や家屋の相続です。相続する資産の中でも高い資産価値があるものの、目にわかるように分割しにくいものだからです。

本来ならば、不動産の資産価値をしっかりと評価し、不動産を売却して、相続人で均等に割るべきなのですが、相続資産となる不動産にそのまま住み続ける人がいる場合に、その人が支払える現金を持っておらず、均等にあるべき額を相続者に支払えない事も多いのです。協議では話が進まず調停に持ち込まれるケースもあり俗にいう「骨肉の争い」が始まってしまうのです。

またそのまま、名義変更なども何もせずに放置してしまい、いざ売却することになった時に、その不動産を相続する資格がある人が増えてしまい、売却ができなくなることもあるのです。

偏った愛?

民法の上では相続の基本はあくまで被相続人の自由な意思を尊重することになっています。なので生前面倒を見ていた人がすべて相続するような遺言状が出てきたために、相続の額に偏りがあったため、相続を侵害されたという相続人が遺留分減殺請求を行ったためにトラブルとなるケースです。

プラスとマイナス

遺産というのは財産だけではありません。亡くなった被相続人が借金などで多額の負債を抱えていた場合は、その負債も相続の対象となるのです。そのような場合は家庭裁判所に申し立てを行うことで、遺産を「放棄」することができます。そうすることで相続人ではなくなります。しかし、3カ月以内に手続きを取らないとその負債を相続したとみなされます。

実際に・・・

年間、およそ100万人以上の方が亡くなっていて、相続の争いで調停が1万件以上も発生しており、さらに裁判となると2000件以上とも言われています。実際に調停や裁判をしなくて小さないざこざは起こっているかもしれません。全体の1パーセントと言われています。この数字みなさんはどうとらえられますか?

まとめ

大きな資産小さな資産・・・どれも資産には変わりません。相続トラブルにならないように家族でしっかりと話し合っておくことが一番大切です。手続きを先延ばしにしなこと。とはいえ、専門的な事も多く難しい問題です。困った時は専門家を頼りましょう。