相続の相談って誰にすればいいの?

掲載日:2017年11月24日

「遺産相続」という言葉は知っているけれど、実際、何をどうしたらいいのかというところまでわかっている人は、どのぐらいいるものなのでしょうか? 自分たちは、もめることはないだろうと思って安易に考えている人こそしっかりと考えていた方がいいと思います。相続の相談は誰にすればいいのでしょうか?

税理士

「相続=お金」のイメージと考える方が大半だと思います。お金のことだから相談するのは「税理士」・・・確かに税のプロですし、相続税の申告ができるのは税理士です。

しかし、相続する人すべてが相続税を支払うわけではありません。相続をすることになって、相続税の申告を行うべき人の割合は全体の10パーセント以下と言われています。

もし、相続税を払う事になるような場合は税理士に相談することをお勧めします。

弁護士

相続が協議で上手くいかなかった場合、調停や審判など裁判所にて判断をつけなく行かなくなった場合は、法律のプロである「弁護士」に相談するべきでしょう。

また、遺産はプラスばかりではなくて、マイナスの負債の遺産もある場合も・・・相続を放棄する際は家庭裁判所に申告を行わないといけません。その時も代理人として弁護士さんの力が必要となる場合があります。

弁護士にも得意分野があります。「交通事故」「離婚問題」「相続」など・・・あなたの困ったことをしっかりと受け止めてくれる弁護士さんにお願いしましょう。

司法書士

不動産の名義の変更など登記に関係することは「司法書士」に相談するとよいでしょう。遺産の相続の中で一番もめる原因となるのは不動産です。

不動産の名義の変更のみで、相続税の申告が必要ない場合は司法書士に相談するのもよいでしょう。

行政書士

「行政書士」は身近な法律家というイメージがあり弁護士よりも敷居が低いと思われる方も多いと思います。

しかし、行政書士は「代理権」を持っていませんので、裁判所で申請を行ったり、代理人として交渉をすることはできません。

どこに相続の相談をするのか

相続の問題・・・何をどう相談したらいいのか?全部を各所にお任せすると自分たちは楽ですが、その分しっかりと費用もかかります。時間もお金も無駄にしないように検討しましょう。

まとめ

実際に自分たちの身に振りかかってから大変さに気づくものです。人生において、そうそう何度も経験するものでもありません。相続関連の得意分野はそれぞれです。相続の中で自分たちの問題点を確実に相談できる所を探しましょう。